えんどう畜産

事業内容

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POTLUCK AWARD受賞ならず・・・(以下応募文)

お知らせ

2025.08.12


1. プロジェクト概要(400字程度)

本プロジェクトは、和牛の生産者であり獣医師でもある私が立ち上げた「いのちのわを広げる【愛され和牛】プロジェクト」です。

市場価値が低いという理由だけで殺処分されていた“元気な命”に、食育・表現・対話という付加価値をまとわせ、命の物語として地域に届けています。

絵本の出版や出前授業、トークイベント、地元飲食店とのコラボ企画を通して、「いただくことは命を引き受けること」という視点を広め、命の背景に気づける社会を目指しています。このプロジェクトでは、和牛という地域資源を核に、教育・文化・流通をつなぎながら、人と人、人と命との関係を再構築しています。

“いのちの和と輪”を同時に広げ、単なる消費ではなく、感謝と物語を伴った食のあり方を地域から育てていく取り組みです。


2. プロジェクトが生まれた経緯や背景(400字程度)

私は、和牛の生産者であり獣医師でもあります。

現場では、命に問題がなく元気に育っていても、市場価値が低いという理由だけで「損切」され、殺処分される牛がいます。

奇形や早産、事故による傷跡など、「見た目」や「肉量の見込み」が劣るという理由で命の行き先が断たれる現実です。

私は、薬漬けの治療をしてまで命を延ばすことには反対ですが、健康であるにもかかわらず「価値がない」とされる命に対しては、違う道があるはずだと感じました。

生産現場には必ず命の“凸凹”が生まれます。その“凹”の命にこそ、動画や絵本、食育イベントなどの付加価値をまとわせることで命をつなぐ——

そんな想いから【愛され和牛】は誕生しました。

現在は、いのちと食のつながりを地域に伝える活動を続けています。


3. プロジェクトにおける「創発」のポイント(400字程度)

このプロジェクトは、いのちを育てる現場から、教育、文化、飲食の現場へと波紋のように広がってきました。

第一に、絵本の制作を通じて命の物語を「商品」ではなく「表現」として伝え、それをきっかけに書店でのトークイベントや図書館での蔵書展開、学校との食育授業へとつながりました。

さらに、市内の飲食店と連携し、「育てる人・作る人・食べる人」を結ぶ焼肉イベントを開催予定です。

生産者である私が命の背景を語り、料理人がその場で部位を捌き、参加者が実際に食べる。

食を通じて命の流れを体感する場が生まれました。

立場の異なる人々が「いのち」という共通項で結びついたとき、地域に新たな対話や共感が生まれます。

この“重なり”こそが、創発の芽だと信じています。


4. プロジェクトが目指す地域の未来(200字程度)

命をいただき、命を引き受けて生きる——その実感が、地域の文化として根づく未来を目指しています。

和牛という命のかたちを通じて、育てる人・料理する人・食べる人が手を取り合い、「いのちの和」と「いのちの輪」を広げていく。

今を生きる私たちの命も、過去からつながる無数の命によって支えられています。

このつながりを大切にしながら、食・教育・文化を結び、やさしく循環する地域社会を育てていきたいと願っています。


5. これまでの成果や実績(200字程度)

命を育て、食べることへの葛藤と向き合った絵本『それでも わたしは 君を食べたい』と、牛の視点から描いた『え!!たべちゃうの?』を自費出版。

帯広市立図書館での蔵書展開や、地元書店でのトークイベント、小学校での出前授業を通して、命と食に向き合うきっかけを届けてきました。

さらに、飲食店との連携や焼肉イベント、道の駅・EC販売も実施。“いのちの和と輪”が地域に少しずつ広がっています。